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猫好きに人気のある旅先の一つといえば、愛媛県にある青島です。
島内には数多くの猫が暮らしており、訪れる人々を人懐っこい姿やのんびりとした雰囲気で迎えてくれます。
観光施設こそ少ないものの、猫たちと自然の中で穏やかな時間を過ごせるのが大きな魅力です。
この記事では、青島の行き方や観光スポット、訪問時の注意点などをわかりやすく紹介します。
青島はどこにある?

青島は、愛媛県大洲市長浜町沖から約13.5km、瀬戸内海・伊予灘に浮かぶ小さな有人島です。
現在、島に居住する住民はわずか数名とされ、過疎化が進んでいます。
青島は「猫島」として知られており、猫の数が住民数を大きく上回る状態が続いてきました。
現在は、地元住民やボランティア団体による猫の管理活動(不妊去勢、健康ケア、給餌など)によって、環境が維持・整備されています。
青島への行き方
- 松山空港 → 松山駅 → 伊予長浜駅
リムジンバスで松山駅へ移動、そこからJR予讃線で伊予長浜駅まで(所要時間:約1時間) - 伊予長浜駅 → 長浜港
徒歩約2分で長浜港に到着 - 長浜港 → 青島港
定期船を利用(1日2便)
所要時間:約35分
料金:大人片道700円/小人半額
運航便:午前便と午後便(午後便は乗船枠が限られることもあります)
長浜港から青島港への定期船に関する最新情報については、公式サイトから確認できます。
定期船は天候・波の状況により欠航する可能性が高いです。
また、10月頃には定期整備による運休が数日発生することもあるため、事前確認は忘れないようにしましょう。

青島が猫島と言われる理由

青島に多数の猫が存在するようになった背景には、漁業用の倉庫などへのネズミ対策として猫が持ち込まれたことが起源とされています。
その後、避妊・去勢手術が不十分であった期間を経て、猫の繁殖が拡大しました。
現在は、島の猫を適切に管理するため、地元住民・ボランティア団体が TNR(不妊去勢手術)、健康チェック、給餌管理などの取り組みを実施しています。
さらに、近年では島内の立ち入り禁止区域が増加しており、住民居住エリア・家屋敷地・資材置き場などには、訪問者が立ち入れないように柵やバリケード、案内看板が設置されています。
このような制限は、猫と人との共存を維持するために観光と生活のバランスを保つ目的があります。
青島のおすすめ観光スポット
青島に到着すると、まず目に飛び込んでくるのは、のんびりと暮らすたくさんの猫たち。
島のあちこちで気ままに過ごす姿に、思わずカメラを向けたくなります。
ここでは青島を訪れたらぜひ立ち寄りたい、おすすめのスポットを紹介します。
港・桟橋エリア

青島観光のスタート地点となるのが、長浜港からの定期船が到着する港・桟橋エリアです。
船を降りると、まず目に入るのは島特有の素朴な漁村風景と、のんびりと日向ぼっこをする猫たちの姿でしょう。
観光客を迎えるように集まってくる猫も多く、最初の触れ合いスポットとして人気です。
港周辺は見晴らしもよく、穏やかな瀬戸内海の景色を背景に写真撮影を楽しむ人も少なくありません。
餌付け体験場
島内には、猫たちの健康管理のために定められた「給餌ポイント(餌やり場)」が複数設置されています。
これらは港から徒歩圏内に位置しており、観光客も見つけやすい場所です。
猫に餌を与えられるのはこのポイントのみで、個人的な餌やりはNGなため気を付けましょう。
また、給餌ポイントでは猫が集まりやすく、自然体の姿を間近で観察できる絶好の場所といえます。
青島神社
島の中腹に位置する青島神社は、島民にとって大切な信仰の場であり、散策ルートの中でも静けさを感じられるスポットです。
境内へ向かう途中には、木々の間から瀬戸内海を望むことができ、猫だけでなく美しい島の自然景観も楽しめます。
神社周辺は散策可能エリアに含まれていますが、隣接する私有地や居住区域には立ち入らないよう注意が必要です。
境内の落ち着いた雰囲気の中で、猫たちがのんびりと過ごす姿を静かに見守りましょう。
遊歩道・集落路地散策エリア
港から神社へと続く遊歩道や、集落の縁を通る細い路地は、青島らしい穏やかな風景を感じられる散策コースです。
昔ながらの家並みと静かな小道を歩きながら、道端でくつろぐ猫たちを見つける楽しさを味わえるでしょう。
観光地化されすぎていない素朴な雰囲気が魅力で、猫との距離も自然と近づきます。
ただし、エリアによっては立ち入り禁止線や標識が設けられている箇所もあるため、案内に従って静かに散策しましょう。
観光におすすめの時期
季節 | 気温の目安 | 天候傾向 | 混雑具合 | 特徴・注意点 |
---|---|---|---|---|
春(3~5月) | 約10~20℃ | 晴れが多め | やや混雑 | 猫の活動が活発。波も比較的穏やか。 |
夏(6~8月) | 約25~33℃ | 晴れが多いが、にわか雨もあり | 混雑 | 日差し強く、暑さ対策必須。午後便の乗船枠に注意。 |
秋(9~11月) | 約15~25℃ | 晴れが多め | やや混雑 | 風が穏やかで安定。撮影に適した気候。 |
冬(12~2月) | 約5~10℃ | 風が強く、雨も多くなりがち | 空いている | 猫は日向でじっとしていることが多い。欠航リスク高。 |

観光する際の注意点
- 立ち入り禁止区域を厳守
島民居住区・家屋敷地・資材置き場などへの立ち入りは禁止されています。
訪問者用ルートや公開エリアの外には入らないようにしましょう。 - 餌やりは指定された場所でのみ
個人で餌を持ち込んで自由に与えることは禁止されています。
給餌ポイントが定められておりますので、到着したら案内に従いましょう。 - ごみは必ず持ち帰る
島内にはごみ箱・ゴミ捨て場が無いため、すべて持ち帰る必要があります。 - トイレ・飲料水の準備
トイレは港待合所等の限定された場所のみです。
飲料水や食料は本土で準備しておくことをおすすめします。 - 足元・道の狭さに注意
島内の道は狭く、段差や滑りやすい道もあります。
雨天時などは特に注意が必要です。 - 天候・波の変化による欠航リスク
晴れていても風が強まると欠航になることがあるため、事前にチェックが必要です。 - 午後便の乗船枠制限
午後便は、午前便の乗客数を差し引いた枠しかない場合があります。
万全を期すなら、午前便の利用を検討がおすすめです。
よくある疑問と回答

島内での移動方法は何があるの?

徒歩での散策が基本です。
レンタサイクルや自動車の運用はありませんが、小さい島のため問題ないです。

猫に餌をあげても良い?
細かいルールとかはある?

個人による自由な餌やりは禁止です。
ただし給餌ポイントが定められており、そこでは可能です。

気に入った猫がいた場合、連れて帰っても良い?

残念ながらできません。
猫は島での共存を前提として管理されており、持ち帰りはルール違反です。

島の猫たちは健康なの?
病気などは持っていない?

地元住民やボランティア団体が、 TNR(不妊去勢手術)、定期健康チェック、給餌管理をしているため健康です。
しかし、外に生息しているため、触った後は手洗いをしっかり行うことをお勧めします。
まとめ

青島は、猫たちがのびのびと暮らす姿を間近で感じられる、全国でも珍しい「猫島」です。
島には観光施設がほとんどありませんが、だからこそ自然と猫たちが共存する静かな時間を味わえます。
一方で、住民の生活区域には立ち入りが禁止されているほか、餌やりやごみの持ち帰りなど、訪問時には守るべきルールがいくつか定められています。
こうしたマナーを一人ひとりが守ることで、青島の穏やかな環境と猫たちの暮らしを未来に残すことができます。
ルールを意識しながら、青島ならではの貴重な時間を楽しみましょう。
