
付き合う前のデートや、マンネリ気味のカップルのデートスポットとして「猫カフェ」を検討する方は少なくありません。
しかし、猫カフェは動物を相手にする特殊な環境であるため、「そもそもデートとして成立するのか」「どんな服装で行けば良いのか」といった不安を抱える方も多いでしょう。
本記事では、「猫カフェデート」のメリットや注意点を詳細にまとめています。
猫カフェデートのおすすめポイントとメリット

なぜ、大人のデートスポットとして猫カフェが支持されるのでしょうか。
単に「可愛いから」という理由だけではありません。
実は心理的な効果やデートの進行における明確なメリットが存在します。
会話が途切れても気まずくならない
デートにおいて最大の懸念事項の一つが「沈黙」です。
特に付き合う前の段階では、共通の話題を探すのに苦労することもあります。
しかし、猫カフェでは目の前に「猫」という強力なコンテンツが存在します。
そのため、無理に話題を作る必要がなく、リラックスして過ごすことが可能です。
相手の「素」や「包容力」を確認できる
動物に対する接し方には、その人の人間性が表れます。
猫に対して優しく声をかけたり、猫のペースに合わせて待ったりする姿からは、相手の優しさや包容力を垣間見ることができます。
将来のパートナーとして適性を見極めるうえでも、猫カフェは有意義な場所と言えます。
緊張がほぐれ親密度が増す
アニマルセラピーという言葉がある通り、動物との触れ合いには「オキシトシン」という幸せホルモンの分泌を促す効果があります。
これにより、緊張がほぐれ、互いに穏やかな気持ちで接することができるようになります。
また、猫が周りにいることで、お互いの顔を直視し続ける必要がないため、心理的な圧迫感が減り、本音で話しやすくなるでしょう。
猫カフェデートで失敗しない服装の選び方の基本

猫カフェデートにおいて、最も重要かつ悩ましいのが「服装」です。
おしゃれをしたい気持ちと、猫と遊ぶ機能性のバランスを取る必要があります。
不適切な服装は、猫を傷つけたり、自分自身が楽しめなくなる原因となります。
ここでは、男女共通の「服装選びの3大原則」を解説します。
原則①汚れや毛が目立ちにくい素材を選ぶ
猫カフェでは、猫の毛が衣服に付着することは避けられません。
特に黒や紺などのダークトーンの服は、白い猫の毛が非常に目立ちます。
また、ニットやコーデュロイのような起毛素材は、一度毛がつくと取るのが困難です。
そのため、推奨されるのは、表面が滑らかで毛が付きにくい素材です。
推奨素材:デニム、ポリエステル、ナイロン、目の詰まったコットンなど
避けるべき素材:モヘアニット、ベルベット、コーデュロイ、粗い編み目のウールなど
原則②猫の爪が引っかからない服を選ぶ
猫は悪気なく爪を立てることがあります。
最悪の場合、猫の爪が繊維に絡まり、猫自身に怪我をさせてしまうかもしれません。
そのため、高価なブランド服や、繊細なデザインの服は避けるのが賢明です。
「汚れても良い」かつ「清潔感のある」服を選ぶことが重要です。
原則③靴下は必須アイテム
多くの猫カフェは、靴を脱いで入店するスタイルです。
そして衛生管理の観点から、素足での入店を禁止している店舗がほとんどです。
夏場のデートでサンダルを履く場合でも、必ず靴下を持参してください。
清潔な靴下を履いていく、または持参するとスマートでしょう。
【女性編】スカートは避けるべき?おすすめコーデを解説

女性のデート服といえばスカートやワンピースが人気ですが、猫カフェにおいては「パンツスタイル」を一択として推奨します。
スカートを避けた方が良い明確な理由と、具体的なコーディネートのポイントを解説します。
理由①:スカートは「猫目線」で楽しむ妨げになる
猫カフェの醍醐味は、猫と同じ目線になって触れ合うことです。
多くの店舗では低いソファや座布団、あるいは床に直接座るスタイルが採用されています。
そのためスカートの場合、以下のデメリットが発生します。
- 座り方に制限がかかる:あぐらをかいたり、膝を崩したりといった楽な姿勢が取れません。そのため、リラックスしづらいと感じることもあるでしょう。
- 裾の乱れが気になる:しゃがんで猫の写真を撮ろうとした際、スカートの裾が床についたり、めくれたりしないか常に気にする必要があります。床が汚れていることもあるため、注意が必要です。
- 男性への配慮:パートナーも、スカートの中が見えてしまわないか、裾が汚れないかと気を使ってしまい、純粋にデートを楽しめなくなる可能性があります。お互いが気兼ねなく楽しめることが「良いデート」に繋がります。
理由②:ストッキングやタイツは猫の爪と相性最悪
スカートに合わせるストッキングや薄手のタイツは、猫カフェにとって最もリスクの高いアイテムです。
猫がじゃれついてきたり、膝に乗ってきたりした際、猫の爪は簡単にストッキングを突き破ります。
伝線のリスクだけでなく、爪が食い込むことで、皮膚にひっかき傷を負うリスクも高まります。
理由③:ロングスカートは猫のおもちゃになりやすい
「ロングスカートなら良いのでは?」と考える方もいますが、実はロングスカート特有のリスクがあります。
ふんわりと広がるロングスカートやフレアスカートは、猫にとって「動くテント」や「隠れ場所」に見えます。
そのため、下記のような事態に発展するリスクがあります。
- 中に入り込まれる:猫がスカートの中に潜り込んでしまうことがあります。可愛い反面、衛生面での懸念や、パニックになった猫に内太ももを引っかかれる危険性があります。
- おもちゃ認定される:ひらひらと動く裾は、猫の本能を刺激し、猫じゃらしのようにターゲットにされます。高価なスカートやお気に入りの一着が爪でボロボロになるケースも少なくありません。
女性におすすめの猫カフェコーデ
これらの理由から、ボトムスは伸縮性のあるスキニーデニムやテーパードパンツがおすすめです。
しゃがんだり座ったりしても背中が出ないよう、股上が深めのデザインを選ぶと安心です。
トップスは、装飾の少ないシンプルなカットソーやブラウスがおすすめです。
胸元が大きく開いた服は、前屈みになって猫と触れ合う際、目のやり場に困らせてしまうため避けましょう。
また、揺れるピアスや長いネックレスは、猫が飛びついてくる危険があるため、小ぶりなものにするか外しておくのが無難です。
【男性編】猫カフェデートのおすすめコーディネート

男性の場合は、清潔感と機能性を両立させた「きれいめカジュアル」が安心です。
ダメージジーンズはNG
ファッションとしてのダメージジーンズは素敵ですが、猫カフェには不向きです。
ダメージ部分の糸が猫の爪に引っかかる恐れがあるほか、猫が穴から素肌を引っ掻いてしまう可能性もあります。
デニムを履く場合は、穴のない、シンプルなものを選びましょう。
男性におすすめの猫カフェコーデ
トップスは、清潔感のあるシャツや、目の詰まったスウェットなどがおすすめです。
そして、ボトムスはカーゴパンツやチノパンなど、丈夫な素材のパンツがおすすめです。
色合いに関して、黒系統ですと、前述の通り猫の毛が目立つため、コロコロ(粘着クリーナー)でのケアが頻繁に必要になることを覚悟してください。
猫カフェデートを成功させるために必要なこと

服装が決まったら、当日の流れと注意点を押さえておきましょう。
ただ行くだけではなく、配慮を行き届かせることでデートの質が向上します。
事前の店舗リサーチと予約
猫カフェには大きく分けて「保護猫カフェ」と「純血種メインの猫カフェ」があります。
保護猫カフェは、里親探しを兼ねていることが多く、人慣れしていない猫がいる場合もありますが、社会貢献に関心があるカップルには適しています。
一方、純血種メインの店は、人懐っこい猫が多く、初心者向きです。
また、人気の店舗は土日に満席になることが多いため、Web予約が可能であれば必ず予約を入れましょう。
「行ったけど入れなかった」という事態は、デートの雰囲気を悪くします。
香水や柔軟剤の香りに注意する
猫は人間よりもはるかに嗅覚が鋭い動物です。
強い香水の匂いや、柔軟剤の香りは、猫にとってストレスとなります。
香りの強い客には猫が近寄ってこないだけでなく、店舗によっては入店を断られる場合もあります。
猫カフェデートの日は、香水を控えるか、無香料のものを選ぶのが鉄則です。
柑橘系の香りも猫が嫌う代表的な匂いなので避けましょう。
入店前の手指消毒とルール確認
入店時は必ず手洗いと消毒を行います。
これは猫を感染症から守るためです。
また、店舗ごとにルールが異なり、「抱っこ禁止」「フラッシュ撮影禁止」「寝ている猫を起こさない」などの禁止事項をスタッフから説明された際は、真剣に耳を傾けましょう。
ルールを守る姿勢は、パートナーからの信頼にも繋がります。
スマートな退店とアフターケア
猫カフェの滞在時間は、1時間〜1時間半程度が目安です。
長居しすぎると、猫も人間も疲れてしまいます。
「もう少し居たいな」と思うくらいで切り上げるのが、次回のデートに繋げるコツです。
退店時には、備え付けの粘着クリーナー(コロコロ)で、お互いの背中など見えにくい部分の毛を取り合いましょう。
まとめ

猫カフェデートは、癒やしと会話のきっかけを提供してくれる素晴らしいプランです。
しかし、相手が生き物である以上、人間側の配慮とマナーが求められます。
前述したポイントを押さえておけば、服が汚れる心配や、猫に嫌われる不安を解消し、パートナーとの時間を存分に楽しむことができます。
「猫が好き」という共通の気持ちを通して、お二人の距離がより一層縮まることを願っています。


