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イスタンブールを訪れると、街角や公園、モスクの庭に数多くの猫の姿を目にします。
観光客がカメラを向けても逃げることは少なく、カフェの椅子や商店の入口で堂々とくつろいでいる猫の様子に驚く人も多いでしょう。
なぜイスタンブールは「猫の街」と呼ばれるのでしょうか。
この記事では、その理由を整理し、観光で猫と触れ合う際にも役立つ情報を紹介します。
イスタンブールに猫が多い理由

歴史的背景
イスタンブールは古代から東西交易の要衝として発展してきました。
そのため、港湾都市であるイスタンブールでは、穀物を狙うネズミの駆除を目的に、各地から猫が持ち込まれたのです。
またオスマン帝国時代には、船乗りが猫を守り神のように扱い、航海や交易に連れて行ったことも記録されています。
その結果、街には多様な種類の猫が住み着き、繁殖しました。
文化的背景
イスラム文化において猫は特別な存在です。
イスラム文化の普及によって、預言者ムハンマドが猫を大切にした逸話が広まり、猫は清浄で愛すべき動物としてより尊重されるようになりました。
そのため、家庭やモスクの庭でも猫が受け入れられるようになったのです。
現在も市民が自主的に餌や水を置き、冬には木製の小屋を作って猫を保護するなど、地域全体で支援が行われています。
法的背景
トルコでは動物愛護に関する法律が整備されています。
2021年に改正された動物保護法により、猫や犬は「動産」ではなく「生き物」として扱われるようになりました。
そのため、虐待や遺棄は厳しく禁じられ、自治体が避妊・去勢手術や健康管理を行う仕組みも整えられています。
こうした法的枠組みが、イスタンブールの猫たちが安心して街で暮らせる基盤となっています。

猫と出会える人気スポット
- アヤソフィア周辺:観光名所と猫が共存する特別な場所。境内の木陰や階段に猫がくつろいでいます。
- ガラタ塔とその周辺の路地:石畳の路地に多くの猫が暮らし、写真撮影に人気です。
- カドゥキョイ地区:地元住民が多く暮らすアジア側エリア。猫に餌をあげる光景が日常的に見られます。
- ボスポラス海峡沿いのカフェ:海を眺めながらコーヒーを楽しむ観光客の足元で、猫が日向ぼっこしていることが珍しくありません。
交流時の注意点

- 猫に触れるときは必ず猫の様子を確認すること。
嫌がるそぶりを見せた場合はすぐにやめましょう。 - 抱き上げることは基本的に避けること。
街の猫は自由に暮らしており、人に飼われているわけではありません。 - 餌を与える際は交通の邪魔にならない場所で行う。
また、残り物を放置すると衛生面の問題になるため注意が必要です。 - 写真撮影の際はフラッシュを使わないようにし、猫が自然に過ごしている姿を尊重しましょう。
イスタンブールのおすすめ動画
イスタンブールの猫たちについて、映像で気軽に体感できるYouTube動画もおすすめです。
旅行に行くことが難しい方は、ぜひご覧になってください。
また、旅行を予定している方も、事前にチェックしておくと、現地での体験がより深まります。
長崎バイオパーク
感動猫動画
アジアねこ散歩ch – AjiNeko
イスタンブール観光の旅費はどれくらいが目安?
イスタンブール観光の旅費は、宿泊日数や滞在スタイルによって変動します。
以下は1週間を想定した目安です。
項目 | 目安費用(1週間) | 備考 |
---|---|---|
航空券 | 100,000〜180,000円 | 直行便・経由便や時期により大きく変動 |
宿泊費 | 40,000〜100,000円 | 中級ホテル利用の場合。ゲストハウスならさらに節約可能 |
食費 | 15,000〜30,000円 | ローカル食堂を中心に利用した場合の合計目安 |
交通費 | 5,000〜10,000円 | トラムやバスを利用 |
観光・雑費 | 10,000〜20,000円 | 入場料やお土産など |
合計すると1週間で約17万〜34万円が目安となります。
ラグジュアリーホテルを利用する場合はさらに費用がかかりますが、ゲストハウスや民泊の利用など、工夫次第で10万円台に抑えることも可能です。
イスタンブール観光のおすすめ時期
イスタンブールは四季がはっきりしており、観光の過ごしやすさや航空券・宿泊費の相場も時期によって変わります。
以下の表で、季節ごとの特徴とおすすめ度をまとめています。
時期 | 気候の特徴 | 観光・イベント | おすすめ度 |
---|---|---|---|
春(3〜5月) | 気温15〜25℃前後で過ごしやすい | 4月は「チューリップフェスティバル」が開催 | ★★★ |
夏(6〜8月) | 30℃を超える日も多く暑い | 観光地は混雑、航空券・宿泊費が高騰しがち | ★★☆ |
秋(9〜11月) | 気温15〜25℃で快適 | 観光客も夏より少なく穴場シーズン | ★★★ |
冬(12〜2月) | 5℃前後、雪が降ることもある | 閑散期のため、航空券・宿泊費は安い | ★★☆ |
最も快適に観光できるのは春と秋です。
夏は人混みと物価上昇で疲れやすく、冬は寒さが厳しいものの航空券やホテル代を抑えられるため、コスト重視の旅行者にはおすすめです。

まとめ

イスタンブールは、歴史・文化・法律のすべての側面で猫が守られてきた街です。
港町として猫が必要とされた歴史、イスラム文化による動物への敬意、そして法的保護の枠組みが、猫が街にあふれる理由を支えています。
観光で訪れる方にとって、街角で猫と出会う体験はイスタンブールならではの魅力でしょう。
猫を尊重しながら交流すれば、この街が「猫の都」と呼ばれる理由を実感できるでしょう。