【要対策】猫の夏バテとは?症状や注意点などを解説

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夏になると、猫の元気がない、食欲が落ちた、水をあまり飲まないといった変化が気になることはありませんか?

私たち人間と同じように、猫も暑さによって体調を崩すことがあります。

特に高温多湿の日本の夏は、猫にとって決して快適とは言えない環境です。

そのため、知らないうちに「夏バテ」をしてしまい、食欲不振や元気消失などの症状が出ることも少なくありません。

本記事では、猫の夏バテに関して詳しく解説していきます。

猫の夏バテとは?

猫の夏バテとは、高温多湿の日本の夏にさらされることで、数日~数週間かけて徐々に体調不良が起こる状態を指します。

熱中症とは異なり、急激な症状ではなく、食欲不振・嘔吐おうと・下痢・倦怠感けんたいかんといった消化器系の不調が主体です。

症状は緩やかに進行し、人の夏バテに近い形で現れますが、放置すると重篤化じゅうとくかする可能性があります。

夏バテしやすい猫の特徴

夏バテしやすい猫の特徴として、下記5点があげられます。

当てはまる場合は、予防策などを忘れないようにしましょう。

  1. 高齢猫や子猫:体温調節機能が未熟または低下しているため
  2. 長毛種:被毛が厚く熱がこもりやすいため
  3. 短頭種(ペルシャ・ブリティッシュなど):呼吸がしにくく、体温が下がりにくいため
  4. 肥満気味の猫:体表面積あたりの熱放散が悪く、熱を体内に溜め込みがちなため
  5. 慢性病を持つ猫:体力が落ちやすく、夏バテに対する抵抗力が弱いため

猫の夏バテの原因と予防策

原因

自律神経の乱れ

猫はストレスに敏感な動物で、住環境が整っていないと自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経は、呼吸・消化・循環などの生命活動を無意識に調整している重要な働きを持ちますが、こちらが乱れると夏バテの症状が現れやすくなります。

特に、引っ越しなどによる環境の変化騒音来客などがあると猫の体にストレスがかかり、自律神経の調整が難しくなるため注意が必要です。

急激な温度変化

冷房の効いた部屋と、廊下やトイレなど冷房のない空間との行き来により、猫が短時間で激しい温度差にさらされると、体温調節に負荷がかかります。

猫の体温調整機能は人ほど柔軟ではなく、急激な変化に対応しきれないためです。

また、日中と夜間の寒暖差が大きい場合や、室内と外気の差が激しい環境も、体調を崩す引き金になります。

水分不足

猫は本来、あまり水を飲まない動物です。

そのため、気づかないうちに慢性的な水分不足に陥ることも。

万が一、体内の水分が減ると血流が悪くなり、消化機能や代謝が落ちます。

結果として、食欲不振・便秘・ぐったりするなどの夏バテ症状が現れると考えられています。

また、脱水が進むと腎臓への負担が増し、深刻な影響を及ぼすこともあります。

そのため、猫が適度に水を飲めるよう環境を整えることが大切です。

予防策

室温・湿度の管理

室温は28℃前後、湿度は50〜60%が理想的です。

エアコンと除湿器を併用し、猫が快適に過ごせる空間を保ちましょう。

バリエーションのある環境を提供

猫が自分で快適な場所を選べるように、温度の異なるスペース(廊下・押入れなど)や静かで落ち着ける場所を確保しておくと安心です。

被毛ケア

定期的なブラッシングで抜け毛を取り除き、風通しを良くしましょう。

長毛種の場合はサマーカットも検討してみてもよいでしょう。

水分補給を徹底

水飲み場を家の中に複数設置し(目安:頭数+1個)、こまめに新しい水に取り換えましょう。ウェットフードやスープタイプのごはんも有効です。

栄養価の高いフード

食欲が落ちたときは、少量でもエネルギーを確保できるウェットフードや栄養補助食の活用がおすすめです。

猫が夏バテしてしまったときの対処法

症状チェック

  • 食欲不振、飲水量の低下、尿量減少
  • 嘔吐・下痢・元気がない
  • グルーミングの減少または異常行動
  • 隠れて出てこない、反応が鈍い

軽度の場合

室温や湿度を再調整し、水分補給と安静を優先しましょう。

1〜2日で改善しない場合は動物病院へ。

重度の場合

食欲ゼロ・下痢・嘔吐が続くなどの場合は脱水の危険があります。

すぐに動物病院で点滴などの処置を受けましょう。

熱中症との違い&注意点

発症スピード

  • 夏バテ:数日〜数週間かけて進行
  • 熱中症:数分〜数時間で急激に悪化

主な症状

  • 夏バテ:消化器症状(食欲不振・嘔吐・下痢)
  • 熱中症:パンティング(口呼吸)、痙攣、意識障害など

緊急度

夏バテは慢性的で命に直結しないものの、放置すると重症化の恐れがあります。
一方、熱中症は命に関わる緊急事態のため、迅速な冷却と受診が必要です。

まとめ

夏バテは猫にとってもつらい不調です。

猫が快適に暮らすために日々の予防や対策を怠らないようにしましょう。

また、症状が出てしまった際は、焦らずに適切な対処法をとることが大事です。

愛猫と長く、幸せに暮らすためにも、飼い主として責任ある行動を心がけましょう。

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